アトピー情報、正しいかは二の次?

12月 17, 2009

2年ほど前で少し古くなるのですが、『あるある大辞典』というテレビ番組があり、納豆のニセ情報で10年ほど続いてきた番組がなくなりました。私は元々そういう番組を見ていなかったのですが、99年ころにアトピーだか肌にいいと言われる、グリセリンと尿素を含んだ水が紹介されて、薬屋とホームセンターで品切れになったことがありました。家族の者がそれを見ていて私自身は試したかどうかは覚えていませんが、本当にいいものならおそらく現在でも標準的に使われていることでしょう。

テレビ番組や雑誌なんかで、こういった健康食品が紹介されると、なぜ多くの人が買うのだろうかという仕組みが、私は今知りたいと思っています。理想的なのは必要なものを買うのが一番でしょう。

単純にモノを買う時に、判断したいのが特に今の経済状態ではまず安い。同じ値段だったら近いところ。
現在の必要なモノがまずある日本では、感情の入る余地が多分にあるのでは、と思います。気心の知れたところ、世間話程度でも、自分に関心を持ってくれると人は満足するものでしょう。昭和の中頃だったらそれはマスコミや現在のインターネットよりももっと直接的な、訪問販売も影響が大きかったかもしれません。

アトピー性皮膚炎自体は、竹原和彦ドクターが書かれているように、元々ありふれた症状で皮膚科にとって初歩的なもので、日本皮膚科学会にあるようにステロイド外用薬と保湿剤を適切に使った標準療法でいいはずなのですが、そうはあまりなっていません。
きちんと情報を知らず、アトピーに悩み続けていると、不安になってしまいがちになります。つまり、そういう孤独感が『アトピービジネス』や健康情報の氾濫を招いているのではと思うのですが、具体的には分からず知りたいところです。

 

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アトピーのキーワード

12月 16, 2009

ステロイド不要、ダニ対策、漢方、特製なんとかクリーム、天然、身体にやさしい、アレルギー、生活習慣、小児科、整体、なんとかオイル、有機野菜、民間療法、etc

google で ”アトピー” と調べてみると、上記のキーワードが目立ちます。

私が思うに、まともなのは、
一番目に出てきた wikipedia の解説と
二番目の九州大学の一般向けくらいです。

それに広告が目立ちます。Yahoo はもっと目立ちます。

さて、キーワードどおり一通り試してみるだけでも大変そうです。
私はそれらを一切試していません、と書こうとしましたが、整体に無視できないお金も時間もかけました。よくならないので、これは駄目だ!と実感しました。

インターネットは情報の無法地帯と言っても過言ではありません。(p201)

『患者から学んだアトピー治療』(竹原和彦 光文社・カップブックス 2002年)

まあ、私がインターネットでアトピーの標準療法の大切さを書いても、現在のネット状況2009年末の状況では焼け石に水、に近い状態かもしれませんが、書いていきます。

 

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私がステロイド外用薬を長く塗って、効果が芳しくなかったのはなぜか? — 保湿の大切さ

12月 14, 2009

表題の答えはおそらく、きちんと保湿剤も合わせて塗らなかったからでしょう。

ステロイド外用薬もそうですが、保湿剤も、振り返ってみれば使い方を十分にならったことが無いような気がします。ひょっとしてドクターは説明されていたのかもしれませんが、十分に頭に浸透しなかっただけのことも考えられます。いずれにせよ、保湿剤は重要だと思います。
というのは、今年に入り、今更ながらといってもよいかもしれませんが、私の皮膚のアトピーもしくは乾燥部分は、保湿剤を塗るだけで症状は随分と変わってきました。

保湿外用薬によるスキンケアは、アトピー性皮膚炎の治療の基本です。ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬で治療しているときも、皮膚にしっかり塗って角層の乾燥を防ぎ、バリア機能が低下しないようにしましょう。
皮膚に塗る順番は、塗りやすさを考えると最初に保湿外用薬、そのあとにステロイド外用薬またはタクロリムス外用薬にしたほうがよいでしょう。ただし、どちらを先に塗っても、薬の効果に影響することはないのでご安心ください。(p149 『アトピー性皮膚炎 正しい治療がわかる本』 古江増隆 法研)

なんでステロイド外用薬を塗っているのにいつまで経っても治らないんだ!?
と、私は思いました。そうして、ステロイド外用薬に対する不信感もかつては生まれましたが、アトピーの人は乾燥肌を持ってしまっていますので、たとえていうと枯木に火がつきやすい状態なのでしょう。

アトピーにはステロイド外用薬も大切ですが、保湿も重要だということで、私は今炎症も痒みもないのですが、寝る前に毎晩ワセリンを塗っています。

 

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時代別、アトピーの考え方

12月 9, 2009

アトピーは難病ではなく、ステロイド外用薬と保湿剤を適切に使った、アトピー標準療法があります。

 
・なぜ、アトピーに対する情報が混迷しているのか?
竹原和彦ドクター(金沢大学・皮膚科教授)の、『患者から学んだアトピー治療』(光文社 カッパ・ブックス 2002年)に書かれていました。
ページ中ほど(p111-135)に、章を1つさかれています。

時代ごとに以下にまとめてみました。
竹原ドクターの該当文章を全部引用すると長くなり、また読みにくくなると思いますので引用は一部にとどめ、私の要約を書きました。

 
・時代別、アトピーの考え方

■70年代
ステロイド外用薬に対して、杜撰な使い方をするような意識が概してあった。
例えば、化粧かぶれや予防に顔に塗っていたり、よく効くので顔にも強いステロイドを黙って塗っていた、など。この意識は80年代に入ってもしばらく続いたようだ。

■80年代
杜撰なステロイド外用薬の使われ方がされないように、皮膚科学会の中で警告をする論文が出された。特にに対する強いステロイドを連用しないといった注意が、浸透されるようになった。

■90年代
ステロイド・バッシングが、テレビや雑誌などのメディアを通して駆け巡る。
発端となったのは、70年代にストロイド外用薬を顔に連用していた女性が、80年代に(酒サ様皮膚炎を起こしたとして)民事裁判を起こし(原告勝訴に近い形の『和解』)、この90年代にその女性の活動がメディアに広がったのがきっかけのようです。
この女性のHPがありました。(こちら

こうして、ステロイド外用薬に対する意識が変わっていきました。このようなものでしょう。
ステロイドの使い方を誤れば危ない⇒ステロイドそのものが危ない(意識の変化)

今に至るまで活況な、アトピービジネスが広がったのも、この頃でしょう。

一方で、竹原ドクターは金沢大学にアトピー外来を90年代に開設します。
その経緯はこうです。

1995年の4月より「アトピー外来」を開設しようとした際にも、教室の中から反対の声があがりました。「大学病院は、重症例、診断の困難な例を中心に診るところです。アトピー性皮膚炎は大学病院で診る病気ではありません」と。しかし、私は「アトピー性皮膚炎の患者さんは、心理的には重症な例がほとんどであり、その医療の混乱は社会問題だよ。それを解消するのも大学病院の使命です」と言って、アトピー外来の開設を決めました。私自身にとって、膠原病の診察・研究と二足のわらじを履くようになった、感慨深い時期の話です。(p89-90)

■2000年代
日本皮膚科学会から、一般向けにも情報が発信されています。

2001年11月、日本皮膚科学会の治療ガイドラインを一般向けの啓発書として「暮らしの手帖社」から出版しました。その本について、真っ先に紹介記事を書いてくれた某全国紙の記者は、かつて反ステロイドキャンペーンの記事の急先鋒にあって多くの記事を書いた人でした。
別の新聞社の記者からもこのように言われました。「我々も学会からきちんとした情報の発信があれば、それなりの記事を書きました。しかし、1990年代の前半から半ばにかけては日本皮膚科学会は沈黙していました。情報の発信無くして、報道なしですよ」。この言葉は私の心にずっしりと響きました。(p124)

 
・海外のアトピー報道
竹原ドクターの引用のみを載せます。

なお、海外ではアトピー性皮膚炎がメディアによって大きく取り上げられることはほとんどないようです。米国のアトピー性皮膚炎治療の第一人者であるハニフィン教授は、過去20年間でアトピー性皮膚炎について取材を受けたのはNHKスペシャルの取材チームとニューヨークタイムスの東京支局の2回だけだと来日公演の際に述べ、日本のアトピー報道の過熱状態について驚いていました。(p113)

 

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プロトピック軟膏(タクロリムス) 覚書き

12月 8, 2009

私自身プロトピック軟膏は使ったことはないのですが、プロトピックは主に顔(または首)に使われるようです。発売されてから10年ほどの比較的新しい薬です。
なぜ顔にステロイドに代わり使われるようになったというと、顔はステロイド外用薬が吸収されやすいので、長期的に使うとステロイドの副作用・皮膚萎縮の点から好ましくないようです。
(インターネットで “皮膚 ステロイド 吸収率” などで検索すると、画像が見つかります。それによると顔の吸収率は、手に比べると腕に比べると数倍になっています。また、一番高い吸収率は陰部で数十倍になっています。)

九州大学の皮膚科のホームページに、プロトピックについて一般にもわかりやすく書かれています。(こちら

プロトピックについて補足を1つ載せておきます。
上記の九州大学皮膚科の教授、古江増隆ドクターによって書かれた『アトピー性皮膚炎―よりよい治療のためのEBMデータ集』【 中山書店 (2005/05) 】本からです。

タクロリムス外用薬には免疫抑制作用があるため、ニキビが出たり、皮膚の感染症になったりすることがありますが、本当にごくまれです。使用する量が少ないこともあって、副作用などもほとんどありません。(p91)

 
私自身この薬を塗って使ったことはありませんが、以前薬局で調剤していた頃に扱っていたような記憶があります。卸かメーカーから来たパンフレットを見た記憶があります。薬屋での仕事は単純に言ってしまえば、薬を右から左へ物理的に動かすだけですから、この薬について特に知識はありませんでした。また、私が薬屋に勤めていたときにも私のアトピーはあったのですが、周りに薬剤師仲間がいてもアトピーの標準療法について聞いたことはありませんでした。
身近にあっても、実はよく知らないということはあると思います。例えば、極端な例になるかもしれませんが、重力はあっても長い間それは一般的な考え方でなかったし、私たち日本人は円という通貨を普段使っていてもそれが他通貨に対して高いか安いかなんて誰でも分かれば大儲けできますね。

   
 

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アトピーが難病だと思うのは、どうして?

12月 7, 2009

私の経験からいって、私自身がアトピーの皮膚荒れや痒みに15年は悩まされたので、ひどい時はいっそアトピー部分の手指が切断出来れば楽だろう、と考えたこともありました。

今はブログに書いているように、アトピーがあった手指の皮膚部分が、他の皮膚に比べてよくよく見れば薄い、または弱いのでしょうか。自分でもほとんど違いが分らなくなっています。例えば具体的に違いを探せば、右親指の先端部分の皮膚が左側に比べて少しザラザラしている程度です。日常生活に支障はありませんこれも私自身は酷い状態を経験してきたせいもありますが、かつてのようにいつ悪化して酷くなるかに不安はなく、むしろこれから良くなっていくのだろうなあという楽観や期待感があります。
ごく一般的なアトピーの標準療法をやっているだけです。私自身でいえば、これまでにも書いていますが、今は炎症はないので保湿剤のワセリンを寝る前に塗っているだけです。機械的で淡々としたものです。

ネット上でアトピーを見ていると、今私のように改善していても率直に申しますと、不安になってしまう情報の方がはるかに多いと思います。
概していうと、情報が多くても役に立つとは限りません。こういう例えはどうでしょうか?
虫眼鏡で太陽にかざして、光を集めて紙にあてると、紙が黒くなって焦げますね。
光を絞れば絞るほど、その効果は大きいですね。
これと同じように、情報も焦点を定めてみればどうでしょうか。そして実行すると。

私自身の経験からもそうですが、酷いアトピーはアトピー標準療法、つまり日本皮膚科学会のガイドラインの趣旨に基づけば、1か月もあればかなり改善します。
竹原和彦ドクター(金沢大学皮膚科教授)など他でも言われていますが、アトピーの治療のイメージで、まずはアトピーの炎症を抑えます。火消しですね。ステロイドは優れた火消しです。

竹原ドクターの『間違いだらけのアトピー治療』(新潮社 2005年)で、外来患者が集まり説明会でこういう質問するそうです。みなさんのアトピーが酷くなっているのはなぜだと思いますか?
その質問に対して、患者さんからは殆ど回答が返ってくることがなく、患者さんは首をかしげることが多いようです。竹原ドクターの回答はこうなっています。

それは、あなたたちがアトピー性皮膚炎が治りにくい病気だと周囲からの情報によって思い込まされていて、重症化してても、あるいはアトピー性皮膚炎が十分に良くならなくても、その状態であきらめてしまってそれ以上改善しようと頑張らないように金縛りにあっているからです。(p22)

 
私自身の実感ですが、アトピーの人の一番の望みは、アトピーでなくなることですね。アトピー治療をする人の中には色々という人がいて中には原因をみつけて根本療法をしないといけない、という人もいますが、私自身アトピーに苦しめられず日常生活を送っている現在は、アトピー体質はあるものの別に原因を見つけたいとは思っていません。

先に例えたように、アトピーは火事だとすれば、まず火を消すことが最優先事項です。それで行くと、今の私の皮膚状態は、火事が止んで、家を修復して、元の生活に戻っているといえるかもしれません。ただ、家の中に燃えやすいものがある、と。

■おしらせ
ブログ右に、私のメールアドレスを載せました。

   
 

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『1%の奇跡~アトピーから生き返った私の25年間』  明石 郁生

12月 4, 2009

奇跡なんだろうか? どうして。

本を読んで、2つ気になりました。
ステロイドの使い方と、アトピー特有の乾燥肌が珍説(バクテリア説)で書かれていることです。この2つを見ていきたいと思います。

著者自身が経験したアトピーについて書かれています。現在、著者は自らアメリカで受けたアトピー『治療』を日本に紹介する仕事をされているようです。

本の内容は前半が生い立ち、後半がアメリカのアトピー『治療』について書かれています。本の表紙がなぜか著者のサーフィン姿で、所々に著者の詩が載っています。そのためでしょうか。図書館で借りた本ですが、文学コーナーに並んでいました。

 
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■著者の造語らしいのですが、ステロイドに2種類あるようです。
『身体に浸透するステロイド』、これが我々が日本で使われているもののようで、著者によれば悪いようです。l
では、その逆に『身体に浸透しないステロイド』、というものがあって、それが著者がアメリカで経験したもののようです。

このステロイドの考え方は、どういうものでしょうか。まず、一般的に考えてみましょう。
1つ目は、薬剤学の基本ですが、薬は身体に浸透するものですね。
浸透しないと薬は効きません。
2つ目は、著者が言う『身体に浸透しないステロイド』というのは、名前はどんなものか?
つまり具体的に商品名は何か?

■著者の言葉から、『身体に浸透しないステロイド』とはどういうものか見てみましょう。
以下の著者が言う、トリアムシノロンアセトニド、ハイドロ(ヒドロ)コルチゾンは、ステロイドの強さ5段階の中で4番目の強さ、ミディアム(マイルド)に当たるものです。(ただし著者はハイドロコルチゾンを最も穏やか、と考えているようです。)
また、著者の造語らしい「超ステロイド」という言葉も出てきますが、それはステロイドの強さ5段階の中で一番強い、例えば、クロベタゾールなどを言うようです。

・最も穏やかな効き目のものでは(例えばハイドロコルチゾン)は皮膚への浸透性は低く、また吸収されにくく、赤ちゃんの皮膚を含むどのような皮膚にでも頻繁かつ安全に使用することができます。(p172)
・『0.025~0.1%までの濃度のトリアムシノロンアセトニドなど(前出の「超ステロイド」より穏やか)、一般的「ステロイド」製品は、皮膚に深く浸透せず、身体に多量に吸収されません。したがって、それらは、アトピー性皮膚炎の治療において頻繁に安全に吸収されます。(p173)

『身体に浸透するステロイド』や『超ステロイド』を著者の造語らしい、と書きましたが、本々これは著者がアメリカ・オレゴンで診察を受けたドクター・マンソンの資料を日本語に訳したものを著者が使用しているようです。

■著者の本を再び見ていくと上記に書きましたが、著者がドクターマンソンからの資料の日本語訳として書いているものを、以下に孫引きとして引用します。
矛盾する点だと思うのですが、著者が言う一般的「ステロイド」、つまりミディアムクラスのステロイドを勧めていながら、ステロイドの内服を治療に使われているからです。外用に比べて、身体に浸透する使い方です。

・過去30年以上の間、アメリカ合衆国の数千人以上の患者がこれらの一般的「ステロイド」薬品によって効果的に安全に治療されています。適切な薬品を適切な方法で使うことが最も重要です。医師はこれらの貴重な製品の、適切で安全な治療を患者に教えなければなりません。注射、及び飲み薬の形式のコルティコステロイドは、アトピー性皮膚炎の治療において使用されます。
適切な使用での内服(注射および飲み薬)のコルティコステロイドは、安全にかゆみを止めて、かゆい→かきむしる→もっとかゆいの悪循環を抑えアトピー性の皮膚炎の症状を緩和し、そして皮膚に回復の時間を与えます。(p173)

次に、竹原和彦(金沢大学・皮膚科教授)の『間違いだらけのアトピー治療』(新潮社 2005年)を見てみましょう。ステロイド内服薬の使用する場合は、ステロイド外用薬が効果がない場合と書かれていますが、竹原ドクター自身、外用薬がまったく効果がない例に出会ったことがなく、ステロイド外用薬中心の方針を変えたことがない、とのことです。

ちなみに、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎の治療ガイドラインにおいては、ステロイド内服薬の使用においては、一切述べられていない。すなわちステロイド内服薬は、ステロイド外用薬に比較してはるかに副作用が大きく安易に使用すべき薬ではないといえよう。(p114)

 
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■アトピー特有の乾燥肌について、このように著者が書いています。
・お風呂の後は比較的かゆみが治まることや温泉に行くとかゆみが落ち着くのも、外皮のバクテリアが一時的に落ちることが理由です。(p168)

このバクテリアというのは、著者が言うには、スタフォーラウスというそうです。どのようなものか見ていくと、ページによって綴り方が違っていて、また調べてみても分かりませんでした。
Staphavrues (p168)
Staphaureus (p175)
これは推測するに、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)のことではないかと思います。

■つまり、雑菌です。日常的にあるものです。アトピー患者でなくても、誰でも日常的に触れる機会のあるものです。
この雑菌は、アトピーが悪化する原因になり得るので、皮膚を清潔にすることが勧められています。古江増隆(九州大学・大学院・皮膚科教授)の『アトピー性皮膚炎 正しい治療がわかる本』(法研 2008年)にはこのように書かれています。

皮膚についている汗や皮脂、ホコリなどの汚れをそのままにしておくと、表面に雑菌が繁殖し、かゆみや炎症をおこす原因になります。毎日、シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりして、皮膚を清潔にしておくことが大切です。(p113)

一方、ドクターマンソンの資料より、アトピーの定義を見てみます。
・アトピーとは、ある種のバクテリアを体内に取り入れてしまう体質をいいます。(p146)

■こう、考えられませんか?
お風呂に入るとかゆみが緩和するのは、乾燥肌が水分を得ているからではないでしょうか? 
黄色ブドウ球菌は、別にアトピー患者でなくても、誰でも取り入れるものですね。

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推測するに、ドクター・マンソンのアトピー「治療』というものは、ステロイド外用薬よりもはるかに強いステロイドの内服である飲み薬を飲む、注射する。そのことにより炎症は治まる。そして保湿剤の使い方はどうしているかは分かりませんが、ストロイドの内服薬と同様に、多量の薬を使うようです。
・「全然足りないよ、こうするんだ」と言ってドクターが実演してくれました。手にそのクリーム(「シールドクリーム」というもの)を取って私の腕に厚みが1センチほどたっぷりとのせました。(p126)

 
■本レビュー WAVE出版 (2006/9/15)
著者が運営する、アトピーアソシエイションジャパンの『治療』予約(こちら)を見ていると、およそ1か月近く時間をかけるそうです。ちなみに私がテキストとして使っている竹原和彦ドクターも重症のアトピーでも1か月もあれば、ステロイド外用薬を中心に最悪期から改善できるようです。竹原氏は、『アトピー性皮膚炎は、ありふれた皮膚疾患の1つで難病ではない。』(p21 同上・新潮社)と書かれています。

   
 

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データに基づいたアトピー治療

12月 3, 2009

http://www.kyudai-derm.org/atopy_ebm/index.html
 

■上記のホームページには、一般向けにも分かりやすく解説されています。
下記に、一般向けの説明リンクを貼らせてもらいました。

ステロイド外用療法
タクロリムス外用療法
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
スキンケア
食物アレルゲン除去食療法
環境アレルゲン
紫外線療法
シクロスポリン内服療法
漢方療法
民間療法
合併症

■もともと本で、『アトピー性皮膚炎―よりよい治療のためのEBMデータ集』【 中山書店 (2005/05) 】が元になっているのですが、こちらは専門的です。
テキストとしてホームページ、本を利用したいと思います。

   
 

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『丹羽療法―全国のアトピー患者が信頼するこれだけの理由 15万人の実績が証明』 丹羽 靱負(ゆきえ)

12月 2, 2009

著者は、土佐清水病院の院長です。アトピー治療で有名らしいです。

■アトピーの標準療法は、簡単にいうと、ストロイド外用薬で炎症を抑え、保湿剤で皮膚を保護するですね。(最近10年くらいは、主に顔へのプロトピック軟膏もあります)

著者は、ステロイド外用薬は用いていますが、プロトピック軟膏はその副作用に疑問があると著者は考えるので用いていないとのことです。
 

■著者は活性酸素がアトピーの主原因だと主張しています。
著者は活性酸素を取り除く物質として、SOD(活性酸素を取り除く酵素)の健康食品を用いられております。

これはあくまでも私の推測ですが、こうも考えられないでしょうか? 
活性酸素はストレスがあると増大するようなので、アトピーそのもののストレスで活性酸素が増えている、とは考えられないのでしょうか?

 
■本レビュー リヨン社 (2004/07)

   
 

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『図解 アトピー 食と薬でスキンケア』 田中 貴子

12月 1, 2009

著者はドラッグストアが母体の調剤薬局で働く、薬剤師です。
肩書きは、アレルギー食品課課長、となっております。

■著者は最初に、アトピーの原因は体質(アトピー素因)が主であると書かれているのですが、本の多くがアレルギーを中心に書かれているのは、なぜだろう?
本の形式は、表紙からそのように、母と子のイラストが多く使わいて微笑ましくあります。
おそらく読み手に、小児を意識しているのでしょう。

全体的にそつなく、アトピーがアレルギー説に基づいて、書かれているという感じがしました。これは余談ですが、私の経験もしくは直感になってしまいますが女性が多い薬学部で、概して女性はそつなくこなして、そんなレポートを見ているようでした。イラストがあると思えば、ページ下は補足的な事項が書かれてあり、それが専門的でまた他より字が小さくて量も少なくない。

■つまり、焦点(ポイント)が分かりにくく感じてしまいます。
アトピーの標準療法であるステロイド剤と保湿剤(それに加えて最近10年くらいはプロトピック軟膏も含む)の説明はどこにあるかというと、ページ中ほどページ数にして10ページほどです。

シャンプー、リンス、石鹸、それに化粧品に注意しましょうと書かれてあり、なぜかアトピーとは直接関係がない虫刺され、紫外線、日焼け止めなどのスキンケアが書かれています。その総ページ数はアトピーの標準療法のものよりも多いです。
また、食事にも注意しましょうと書かれていて、著者は自然食品をすすめているようです。
薬にもその志向が反映しているようで、例えば保湿剤のワセリンには精製不十分なために刺激要因になることがあるそうです。ページ下の補足を見ると、精製度の高いワセリンが売っているようです。私は知りませんでしたので、よくは分かりません。

■ここで私がテキストとして使っている一般にも分かりやすい、竹原和彦ドクターの『間違いだらけのアトピー治療』(新潮社)を見てみます。ここでは結論だけを見ていきます。

・まずアトピーはアレルギーとどういう関係があるか?

アトピー性皮膚炎の主体は、アレルギー反応ではない刺激反応で、アレルギー反応は悪化の過程の一部に関与しているに過ぎない。アトピー性皮膚炎イコールアレルギーという考えは間違っている。(p58)

・小児のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーとの関係は?

小児のアトピー性皮膚炎でも、食物アレルギーの関与するのは2歳までの一部に過ぎない。(p68)

・ダニや食物などの考えられるアレルゲンをなくせば、治るのか?

アレルゲン除去は標準療法に抵抗する例においてのみ行われる補助療法であり、アレルゲン除去のみで完治は期待されない。(p71)

・石鹸は必ずアトピー用の低刺激のものを使用する

アトピー性皮膚炎の患者さんは普通の石鹸を用い、その後しっかりすすぐことが大切。(p151)

・子供の患者さんが外出する際には、日焼け止めが必要である。

アトピー性皮膚炎の子供に日焼け止めクリームを使う必要はない。(p157)

 
■本レビュー 農山漁村文化協会 (2008/02)
著者が勤務する薬屋にはWeb店舗もあり、アレルギー向けに健康志向の食品が買えます。

   
 

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