『図解 アトピー 食と薬でスキンケア』 田中 貴子

著者はドラッグストアが母体の調剤薬局で働く、薬剤師です。
肩書きは、アレルギー食品課課長、となっております。

■著者は最初に、アトピーの原因は体質(アトピー素因)が主であると書かれているのですが、本の多くがアレルギーを中心に書かれているのは、なぜだろう?
本の形式は、表紙からそのように、母と子のイラストが多く使わいて微笑ましくあります。
おそらく読み手に、小児を意識しているのでしょう。

全体的にそつなく、アトピーがアレルギー説に基づいて、書かれているという感じがしました。これは余談ですが、私の経験もしくは直感になってしまいますが女性が多い薬学部で、概して女性はそつなくこなして、そんなレポートを見ているようでした。イラストがあると思えば、ページ下は補足的な事項が書かれてあり、それが専門的でまた他より字が小さくて量も少なくない。

■つまり、焦点(ポイント)が分かりにくく感じてしまいます。
アトピーの標準療法であるステロイド剤と保湿剤(それに加えて最近10年くらいはプロトピック軟膏も含む)の説明はどこにあるかというと、ページ中ほどページ数にして10ページほどです。

シャンプー、リンス、石鹸、それに化粧品に注意しましょうと書かれてあり、なぜかアトピーとは直接関係がない虫刺され、紫外線、日焼け止めなどのスキンケアが書かれています。その総ページ数はアトピーの標準療法のものよりも多いです。
また、食事にも注意しましょうと書かれていて、著者は自然食品をすすめているようです。
薬にもその志向が反映しているようで、例えば保湿剤のワセリンには精製不十分なために刺激要因になることがあるそうです。ページ下の補足を見ると、精製度の高いワセリンが売っているようです。私は知りませんでしたので、よくは分かりません。

■ここで私がテキストとして使っている一般にも分かりやすい、竹原和彦ドクターの『間違いだらけのアトピー治療』(新潮社)を見てみます。ここでは結論だけを見ていきます。

・まずアトピーはアレルギーとどういう関係があるか?

アトピー性皮膚炎の主体は、アレルギー反応ではない刺激反応で、アレルギー反応は悪化の過程の一部に関与しているに過ぎない。アトピー性皮膚炎イコールアレルギーという考えは間違っている。(p58)

・小児のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーとの関係は?

小児のアトピー性皮膚炎でも、食物アレルギーの関与するのは2歳までの一部に過ぎない。(p68)

・ダニや食物などの考えられるアレルゲンをなくせば、治るのか?

アレルゲン除去は標準療法に抵抗する例においてのみ行われる補助療法であり、アレルゲン除去のみで完治は期待されない。(p71)

・石鹸は必ずアトピー用の低刺激のものを使用する

アトピー性皮膚炎の患者さんは普通の石鹸を用い、その後しっかりすすぐことが大切。(p151)

・子供の患者さんが外出する際には、日焼け止めが必要である。

アトピー性皮膚炎の子供に日焼け止めクリームを使う必要はない。(p157)

 
■本レビュー 農山漁村文化協会 (2008/02)
著者が勤務する薬屋にはWeb店舗もあり、アレルギー向けに健康志向の食品が買えます。

   
 

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