アトピー情報、縛られていませんか?

1月 16, 2010

今思うがままにキーボードを打っているのですが、病気になった場合に真剣に対応してくれる人がいるだろうか?と考えてみます。所詮、井戸端会議的なもので大勢の人は日常の仕事や家事やつきあいで忙しいだろうし、まともな医療機関は大多数だと信じたいけれど、その医療機関も日本の国民皆保険の状態で毎日数多くの患者を見なければいけないから、きちんと説明できず、いわゆる3分診療かそういった長くは時間を取れない診療になるかもしれない。それで医師と患者のディス・コミュニケーション、食い違いが生じるとしよう。アトピー標準療法に基づき、きちんとステロイド外用薬と保湿剤を使用しているかどうか、確認がとれないかもしれない。かつての私がそうであったように。

そうすると、不安に付け込んだネットが味方になるという寸法。アトピー・ビジネス(不当に金を取るビジネス)なんて、アトピーでない健常者からしたら、そんなネット広告なんてなんの興味も引かない。たとえば、考えてみれば、若者に更年期障害のリスクの広告なんて誰が見るだろうか?当事者意識を引かない説明、広告、プロパガンダと言ってもいいでしょう。見ないでしょう。

うーん。今日も私のメールにステロイドの危険性を書いた嘘八百のメルマガが来ました。いつまでメルマガがくるのでしょうか?そのサイトで何かアトピー関連の商品を買わないとメルマガは止まらないのかな?とも思っています。

不況といえど、ホームレス状態になる人は増えて気の毒だなと思うけれど、日本全国民全員がそんなホームレス状態になっているわけではなく、もうすぐ中国にGDPで追い抜かれるとは言われながらまだアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国なわけだから、アトピービジネスの商品を買う余裕のある人はまだまだいるのでしょう。よく言われるように、巷で買いたいものが見当たらないだけで、潜在的な消費者はいるわけで、何か適当な”妥当”だと思われる理由があればアトピービジネスでも『不安』につけ込まれて、お金を払う人がいるのでしょう。たとえば、温泉が良いと言われれば、かつては社員旅行で行っていた温泉とか、近年の自然派を引き付けるキーワードで湯治がよりポジティブに捉えられて、需要喚起になるかもしれない。閑話休題。

老人のアトピーは存在しないそうですが、アトピービジネスが害のない水、石鹸やシャンプーで高い金をふんだくっていても、なにせ元々害がないのだから、訴えられることはまずない。たとえ万が一のような低い確率で効いても、効かなくても、アトピー自体もともと自然によくなる(寛解)の症状だから、そのうち良くなることだし、良くならない人がいても、良くなった人をズーム・イン、クロース・アップして広告に体験談をバンバン載せれば、また儲かるのでしょう。ステロイド外用薬や保湿剤を、より悪者にすることによって、さらに効果は高まるという具合。

現在アトピーの方、ネットで調べているのは、ステロイドにマイナス・イメージを持っていて、そう期待していませんか?

 
 

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薬の説明

1月 12, 2010

同様の内容を書いたことがあるのですが(↓)、また書いてみました。
私がステロイド外用薬を長く塗って、効果が芳しくなかったのはなぜか? — 保湿の大切さ
アトピーが普通の治療で普通に改善するのを体験すれば、アトピーのニセ情報に惑わされることはないはずだと思います。いかがでしょうか?

私が20歳頃手首のアトピーが酷くなり、それ以前には手や足の関節部分にアトピーがあったのですがそれ以前にはもうなくなっていました。20歳以前に皮膚科医にいった記憶といえば、幼稚園くらいにあったようななかったような。小学校、中学校くらいには、近くのかかりつけの診療所でリンデロンをもらっていたと思います。かかりつけの診療所は外科医で、風邪をひいてもそこにかかりに行くような所でした。そのせいだと思いますが、ステロイド外用薬といえばリンデロン(VG軟膏)だというイメージがずっとありました。その診療所では会計の際に受付で薬をもらうよくあるシステムで、塗り薬についての説明はあったかどうかも覚えていません。まあ、皮膚が荒れれば薬を塗って、それで足りていました。

20歳になってから発症した手首のアトピーでは、皮膚科の診療所にいきました。とりたたて特別なところではなく単に近かったからです。薬をもらうのも受付でした。薬の説明は皮膚科医からあったかどうか覚えていません。皮膚科医は私が質問をすれば説明は滞りなくしてくれていまし、人当りもよさそうな人でしたから、最初に薬の説明もしてくれていたのかもしれません。

薬はワセリンとステロイド外用薬といったごく普通のものでした。最初は飲み薬もありましたが、どうもそれを飲むと眠くなるのでなしにしてもらいました。多分アレルギー薬で、眠気はその副作用だったのでしょう。痒みが酷く感じる時や、寝る前だけに飲む、といった服用方法にしていれば良かったのかもしれません。その時私は薬学部の3回生(薬学部4年生の頃)でしたが、その知識もありませんでした。薬学生ながら薬自体について興味のせいでもありますが、学校ではまだ薬理学を習ったばかりの頃で、知識はありませんでした。

薬の使い方についてですが、ワセリンは保湿のためにあるものですね。そのワセリンをどう使ってよいか分かりませんで、ステロイド外用薬を酷くなったら塗る、という使い方を随分長い間していました。いわゆるボタンのかけ違いですね。
つまり、スキンケアですね。スキンケアといっても、高い石鹸やオイルなんかを買うことではありません。
ごく普通にワセリンなんかの保湿剤を塗ることです。

塗り方はこちらですが、皮膚科の待合時間に数分くらいのビデオがあれば便利だなあと思いますが、どうでしょうか。そうすれば、アトピーのニセ情報に惑わされる恐れも減ると思うのですが。ビデオでなくても分かりやすい冊子があればと思います。もう存在しているのかもしれませんが。

 
 

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セールストーク

1月 8, 2010

今アトピー関連のものを販売している業者のメルマガに登録していて、1通目のメールに早速アトピー改善法と銘打った何十ページに及ぶPDF形式のマニュアルのリンク先が書かれてあり、ダウンロードしてザッと見ました。
その内容は、日本皮膚科学会のアトピー治療のガイドライン(こちらもPDF形式でダウンロード出来ますが、内容は一般向けではなくて皮膚科医向けのようです)からすると、全くトンチンカンなものです。

要は我々が今、一般的に流布している、真実とは言えない偏見のようなものでしょうか。平たく言うと、以前やっていたテレビ番組『あるある大辞典』がニセ情報を出してえらく叩かれたので例に出してしまいますが、そのような情報の類です。
『あるある』がなくなって3年ほど経ちますが、それで世間からニセ健康情報が淘汰されたわけではもちろんないでしょう。ネットはそういう類の情報に満ち溢れていますし、大手新聞の広告にも載っている昔からある健康雑誌などもネットほど大っぴらではないかもしれませんが、どうなんでしょうか。

まあ、数十ページ分のアトピーのマニュアルはザッと見ただけなのですが、今ブログでニセ情報について考えていても何故かしらその情報が時折魅力的に見えてくるから不思議です。ニセ情報だと理解していてもです。
メルマガに登録する初めから先着何名の情報と書かれていて、そこから怪しさも感じるのですが、なぜか魅力的に思えてしまいます。
今朝、そのPDFをザッと飛ばし読みして、何故かしら?と思っていました。

嘘八百書いていても、誰も批判しないし、あまり目立たないようにしていればまあ行政からのお咎めはないのだろう。気になるところは、100パーセントの有効性と書いていていいのだろうかと。しかもステロイド外用薬を悪者扱いして数か月で完治するとまで書いてある。
ただし宣伝には完全に100パーセントではなく、途中で止めた人が数パーセントいると書かれており、それが逃げ道になっているのではないかと思います。つまり、この100パーセントも数パーセントも嘘で、効果が出ない人には数パーセントの人に入っていると言って使い続けさせる。何らかでもし効果が出れば自らの手柄にすると。

ある本で、ある株式仲買人について書かれてあったことですが、顧客の半分は株が上がると言い、もう一方の半分は株が下がるという。結果、当たればその当たった顧客の半分に株が上がる、下がると言う。そしてまた繰り返す。それを数回繰り返せばいずれ確実に連続して当たった顧客はその株式仲買人の信者になるという。
つまり確率で商売をしているわけですが、健康ビジネスもそんな掛け合いがあるのかもしれないと思いました。

良いことしか言わず、魅力的に思えたら、経験的に注意ということでしょうか。まあ、これは私の経験から思えることですが、いかがなものでしょうか?
そういえばユダヤの知恵で、全員一致と出たらそれはキャンセルされてしまうということを思い出しました。

 
 

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「恐怖商法」に法の網を!

1月 6, 2010

些か強圧的なタイトルをつけました。これは今読んでいる『食品の迷信』(荒川充 ポプラ社 2008年)の201ページのタイトルからそのままとったものです。

ブログを初めて2か月ほど経ち、大体書きたいことは書きました。
◎1つ目は、アトピー対策の基本である、日本皮膚科学会のガイドラインに基づいたアトピー標準療法です。単純化していえば、主に適切にステロイド外用薬と保湿剤でスキンケアをするだけなのですが、私の経験から言ってもうまく使えていないことが多いです。私がテキストとして使っている竹原和彦(金沢大学皮膚科教授)ドクターの本に書いていますが、別に名が知れたドクターでなくても(知名度は必ずしも真実に基づかず、ということでしょう)、近くの良医が頼りになると。私は皮膚科医ではありませんが、アトピーの体験者として書いてきました。
◎2つ目は、アトピーのニセ情報に惑わされないために書いています。今もたくさんのアトピー情報が錯綜しています。この面で書き続けることは出来ないかと思っております。

今読んでいる『食品の迷信』(p202)の当該ページによると、サプリメント販売の例をあげていて、薬事法があるので医薬品のように効能効果を表示できないのですが、我々は何らかの効果があるという情報が頭にあって買ったり飲んだりしています。サプリメントがどういう法的根拠で広告表示しているかは私は気にしておらず知らないのですが、薬屋が売る時のセールスポイントは確か『~の効果があると言われています』だったと思います。著者によるとほとんどのメーカーは、法律違反か法律スレスレな宣伝だそうで、今の所は派手に宣伝していたり大儲けしているところが摘発されているようです。ただし法律が厳しすぎて運用が政府のさじ加減になってしまうという欠点も著者は書かれています。

メーカーが敗訴となった裁判の判例では、その理由として、「当該サプリメントの効果を信じて使用したために、適切な治療の機会を奪う」ということがあげられました。アトピーの裁判でもステロイドを使うべき時に使わなかったとして『脱ステロイド』が認められなかった判例があるようです。(こちら

タイトルの「恐怖症法」では、著者は続いて野菜の例をあげています。

自分の商品を売りたいがために、「農薬使用野菜は怖い」「発がん性物質含有食品を発見」「食品添加物は体に悪い」「遺伝子組換え作物は虫さえ食べない」「化学合成品は危険」。
一方、自分の商品に対しては、「天然だから」「無添加だから」「有機栽培だから」「国産だから」・・・だから「安全・安心」です。とうたって消費者の購買意欲を喚起しているのです。(p202-203 一部要略)

このブログはアトピーに関することですので、やや冗長ぎみな文章になっているかもしれません。アトピーの本題に戻りますと、私が参加しているブログランキングの広告の中の1つにこういったものがありました。

アトピー性皮膚炎で絶対に知っておかなければならない原因とは!?
有名な体質改善の食事法でも治らない理由とは!?
誰でも簡単に行える、体質改善法とは!?
ステロイドの危険性とは!?
健康な肌を保つための最大の妨害となる食品添加物とは!?
アトピー絶対NG食材の「白いもの」とは!?
どうしても痒いときに皮膚を傷付けずに掻く方法とは!?
毎日浴びているシャワーの水道水の塩素をカットする方法とは!?
ワセリンは危険です!正しい保湿法とは!?
アトピー性皮膚炎に絶大な効果を発揮する入浴法とは!?
体内に溜まった毒素の排出方法は!?
本当の効果のあがる活性酸素対策は!?
脱ステロイド、アトピー根治のために最も大切な事とは!?

ちなみに私がテキストにしている、日本皮膚科学会のアトピー治療のガイドラインにはこういった内容は書かれていませんし、紹介しました上記にはむしろ害と思われる表示も散見されます。

 
 

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2010年初め 私の手指の状態

1月 2, 2010

炎症、かゆみ、ありません。
正常だと思います。

写真(こちら

 
【比較の写真】2008年夏 手指のアトピー(こちら
保湿のスキンケアをやった結果です。
アトピー標準療法の、基本ですし難しくはありません。

 
 

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私のおすすめ アトピー情報

12月 31, 2009

アトピー標準療法のやり方です。
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づいたものです。
基本は、保湿のスキンケアステロイド外用薬の使用です。

 
■古江増隆ドクター(九州大学 皮膚科教授)
・アトピー性皮膚炎―正しい治療がわかる本 (EBMシリーズ) (単行本)  法研 (2008/10)
 カラーのイラスト付きで、分かりやすいです。

・九州大学・皮膚科のアトピー解説ページ(こちら

 
■竹原和彦ドクター(金沢大学 皮膚科教授)
・竹原ドクターから患者さんへのメッセージ(こちら

・竹原ドクターが紹介するアトピー参考図書(こちら

 
■燃える皮膚科医のスキンケア・カフェ2(こちらのブログ
 〜アトピービジネス撲滅プロジェクト始動〜
・脱ステロイドの危なさを警鐘されています

 

◎おことわり
以上は私がテキストとして使っているものです。 ただし改定する場合があります。

 
 

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私のアトピー写真

12月 30, 2009

2008年夏に撮った写真です。

手の皮膚炎(アトピー)のスキンケアをし、1ヶ月ほどでマシになりました。
アトピーが改善している写真が、マシになったものです。
ウェットラップ法だけで改善するという、やや無謀な方法でした。

 
私のアトピーの写真(こちら

 
 

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『二人三脚で治すアトピー―治療の最前線から』    玉置 昭治

12月 29, 2009

取り立てて特別なことがらが書かれているという印象はありませんでしたが、著者が実践する『脱ステロイド』という言葉はいきなりステロイドを一切止めてしまうことではなく、むしろステロイド漸減療法という方が言葉から受けるイメージと実際とは近いと思いました。

著者が淀川キリスト教病院に長く勤められていたせいかもしれませんが、アトピー治療に関しては『養生』をすることが道徳的に語られられているように思えます。『養生』については、前回書きましたように、病気や症状が悪化するとアトピーに限らず常識的にご自愛ください、という意味です。著者は早寝早起き、バランスよく食べる、といったことを強調しています。
それが主要因でアトピーが治るようなイメージを本を読んだ人は持ってしまうのでは?と思うのですが、著者はステロイド外用薬や保湿剤を使うことは否定していませんし、むしろステロイドを使うべき状態に使うことを肯定しています。

確かに著者が指摘しているように、我々の生活状況は昔に比べて不規則になっています。交代勤務が増えたり、ジャンクフードも多くあるし、子供も遅くまで起きているようです。そういう不健康な生活に傾きがちな我々が、病気をきっかけに身体を休ませ養生する機会としては、著者の主張は良いのでしょう。でもアトピーに限らず病気全般に言えることでしょうし、皮膚科学会のガイドラインでも同様に書かれていることでしょうから、必要以上に強調しなくてもいいのではないかしら、と思います。

著者は『脱ステロイド』を提唱されていますが、気になる箇所がありました。

『アトピー治療革命』の著者で友人である皮膚科医が適切にステロイドを使うガイドラインに沿った治療を行わなかったとして約640万円を支払うよう命じた判決が(おそらく2005年)6月16日にあったことです。(p83)

アトピー性皮膚炎の髙山家さん、とんでん小児科ウェブ診察室さんの話題の医学情報によると、都内の医院でアトピー治療を受けたが逆に悪化した、その後金沢大学の竹原ドクターへ受診して改善したようです。
『脱ステロイド』というと、ステロイドがネガティブに思えてしまうイメージを私は持つのですが、普通にバランスよく保湿剤、ステロイド外用薬を使って、そして基本的な日常生活を送ることが大切なのでしょう。

 
■本レビュー 清風堂書店出版部 (2008/02)

 
 

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アトピー性皮膚炎は純粋なアレルギー疾患ではありません。

12月 25, 2009

アトピー性皮膚炎は純粋なアレルギー疾患ではありません。(こちら

アレルギーも関わっている、という方が正しいのでしょう。
私はどうも理解しておらず、上記のリンクの図で書かれている『アトピー体質』を、アレルギーが関係しようがしまいが単にアトピーになりやすい体質と思っていて、このブログにもその意味で今私は炎症もかゆみもありませんが敢えて言えば少し乾燥肌がある状態を『アトピー体質』と書いていました。
アトピーのガイドラインにはアレルギーが関連する場合は、『アトピー素因』と書かれていて、素因と体質とは違うものと思っていました。

上記リンクの九州大学の古江増隆ドクターの『アトピー性皮膚炎 正しい治療法がわかる本』(法研 2008年)によると、花粉症のようにアレルゲンを除去してもアトピーの症状を完全には抑えることはできなかったり(本の冒頭部分)、アレルギーの指標である血中のIgE抗体値濃度が高くなくてもアトピーになったり(p134部分)、またIgE抗体値が高くてもアトピーにならないこともあったり(p136部分)、アトピーは純粋なアレルギー疾患とは言えません。

なんだか混乱しますね。
でもこれで見ると私自身は特にアレルギーはありませんので、納得はできます。
アトピーは純粋なアレルギー疾患ではないものの、アトピー患者の多くは血中IgE抗体値が高い傾向がある、ということを考慮に入れて、今回アトピーをアレルギーと関連して見ていこうと思います。
『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』(光文社新書 2007年 松永和紀)からの引用です。

英国の医学者、ストラッチャンが約2万人の子供の調査で、きょうだいが多いとアレルギー疾患を発症する割合が少ないことを突き止め、それを基にこの仮説を1989年に発表しました。(p168)

昔は病原体に感染して多くの子供が死ぬ一方、生き残った子供たちはバランスのよい強靭な免疫系を持っていたのではないでしょうか。従って、ぜんそくやアトピー性皮膚炎に苦しむことは少なかったのでしょう。(p169)

もちろん、アレルギー疾患の増加は、この衛生仮説だけでは説明しきれません。谷口センター長(理化学研究所・アレルギー科学総合研究センター)らの研究では遺伝的要素もあることが示されているようです。(p170)

 
再び最初に紹介しました上記リンク(こちら)にありますアトピーの原因に戻りますと、3つの原因のうち、免疫が働くアレルギーと遺伝要素とする肌の性質は合致しています。
3つ目の悪化因子ですが、つまり養生が必要だということではないでしょうか。アトピーに限らず風邪でも骨折でも、糖尿病といった生活習慣病でも病気や症状が出れば昔から経験的に体を気遣っていたことです。

アトピーだと汗が悪化因子になる人もいるようですので、アトピー向けの養生法も状況によってあるのでしょうけれど、要は常識的にご自愛ください、ということを言っているのだと私は解釈しています。

 
 

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アトピー情報の中にも、ニセ科学

12月 24, 2009

ステロイドは悪者扱いされることがありますが、その根拠はどこにあるのかと今考えています。私もかつてステロイドは不自然でなるべく使わないに越したことはないと考えていたことがあるので、そういった情報に流されやすいのだと思います。

かつて私は、『マイナスイオン』を信じてしまい、それは健康に良いという科学的根拠がないということを実はつい最近まで知りませんでした。
大手メーカーが何社もかつて、『マイナスイオン』を謳った空気清浄機などの製品を出していましたので、何の疑いもなく信じてしまったのでしょう、私は。

古くは『血液型性格判断』から、『ゲーム脳』といったニセ科学を調べている菊池誠・大阪大学教授の本を最近読みました。いわゆるアトピービジネスも、そういった科学的根拠に乏しい要素が多分にあるように思ったからでもあります。
先ずは、分かりやすく、気楽に読める(落語的な掛け合いで紹介されています)、『おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話 楽工社 (2009/07)  渋谷研究所X   菊池 誠』を読んでみました。下記は、印象に残った箇所です。

これだけ医療技術が発達した日本で代替医療がある程度人気を集めている大きな理由としては、副作用などのリスクを避けたいゼロリスク志向と近代医学が人間性を阻害しているイメージの両方があるのかな。(p249)

翻って、ステロイド外用薬を見てみると、ステロイドを悪者扱いする人もいます。ステロイドを使わないで、温泉や水、整体などで治そうと謳っている療法がありますね。効果があるかどうかは疑問です。治ったという体験談もあれば、私自身の整体の体験のように効果がないことがあります。そういった代替療法の理由づけになっているのは、治ったという体験談があればいいのでしょう。ただし、アトピーはそのうち自然に治るということもあり、またアトピーの標準療法であるステロイド外用薬や保湿剤併用の人もいるでしょうから、ますます分からなくなると思います。

ステロイド外用薬の副作用については、通常の使用では特に考えなくてもいいんじゃないかと私自身は今、考えています。
ステロイドを塗っているうちに効かなくなった、と思ったことは私自身ありましたが、でもきちんと保湿剤も塗っていたかというと、今振り返ると実はそうではありませんでした。ステロイドと保湿剤の両方を適切に使うということが重要なのでしょう。

 

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